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世界で話題のNetflixオリジナル作品「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」を見た感想!

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Netflixで配信されてから世界中で高い評価を得ているNetflixオリジナル作品の「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」をやっと見ました。さまざまなサイトで、この映画の評価がされているので、今更わたしが書くのもなんだな…と思っていたのですが、予想以上に作品がよかったので、ここに書き残そうと思います。

 

1人の女の子をめぐって、ある男子と三角関係になるレズビアンのヒロインの恋愛話なのかな…と予告編だけ見ていた時は、単純にそう思っていた。しかし、見終わった後、そんな陳腐な予想をしていた自分を恥じました。単なる恋愛モノではなくって、恋愛、友情、家族、人種、セクシュアリティーなどなど様々なトピックを包括している2020年を代表する青春映画だったと思います。描写やセリフが全部美しかった。これまでは描いているようで描かれてこなかった愛のかたちを深く描いてくれている映画です。

 

まだ見ていない人は、是非見てほしい作品です。

 

【目次】

 

 

作品紹介

 

「ハーフ・オブ・イット:面白いのはこれから」(原題:The Half of It)

Netflixオリジナル作品

公開:2020年

時間:105分

音声:英語(日本語、ポルトガル語も選択可能)

字幕:日本語(英語、ポルトガル語、中国語、韓国語も選択可能)

 

邦題に、「面白いのはこれから」ってなんで追加したんだろう…。文学的に何か意味があるんだろうかとか深読みしてるんだけど、わかりませんでした。誰かわけを教えてください…。

 

 

あらすじ

 


『ハーフ・オブ・イット: 面白いのはこれから』予告編 - Netflix

スクアミッシュという田舎町に暮らす高校生、エリー。成績優秀だが、内向的な性格である彼女は、高校には馴染めないでいる。そんなエリーは、同級生の宿題を代筆することで、お金を稼いでいる日々。ある日、アメフト部の補欠部員であるポールから学校の美少女アスターへのラブレターを代筆してほしいと依頼を受ける。密かにアスターへ思いを寄せていたエリーは、ポールからの依頼を頑なに拒むが、家庭の事情によりお金が必要になったエリーは、ポールの依頼を渋々引き受けることに…。 

 

 

登場人物とキャスト

 

世界が大注目の登場人物とキャストを紹介します!

エリー・チュー

スクアミッシュに住む高校生。母親を幼い頃になくし、父と二人暮らす中国人。頭脳明晰で文学や芸術の知識に富んでいる。周りになじめないため、同級生の宿題の代筆を行いながら、一人孤独に高校生活を送る。ピアノやギターも弾くことができる。アジア系であることを同級生たちからバカにされるが、無視している。

 

エリー・チューを演じたのは、リーア・ルイス(Leah Lewis)。アメリカで人気のドラマ「Nancy Drew」などに出演している女優さん。もともと人気はあっただろうけど、「ハーフ・オブ・イット」で爆発的人気を勝ち得たのは、間違いなし!

 

歴史的快挙を成しえたハリウッド映画「クレイジー・リッチ」のコンスタンス・ウー(Constance Wu)やNetflixオリジナル作品で人気を得た「好きだった君へのラブレター」のラナ・コンドル(Lana Condor)など、近年はアジア系アメリカ人女優さんの活躍が目立ちますね。

アジア系俳優さんたちの活躍って嬉しいな。リーア・ルイスもこれからどんどん人気出てくんだろうな~!

 

ポール・マンスキー

高校のアメフト部の補欠部員。アスターに思いを寄せるも、口下手のため彼女とまともに会話をしたことがない。エリーにラブレターの代筆を頼み、なんとか彼女と付き合いたいと考える。文学などには疎いが、アスターの恋人になるために彼女の好きな文学を読むなどして必死に努力する。タコス・ソーセージのメニューを考案し、味に自信がある。将来は自分のお店を開きたい。

 

ダニエル・ディーマーが演じたポール・マンスキー。彼のひたむきな姿に胸を打たれた方も多いのではないでしょうか。おバカな少年の顔から優しい思いやりのある男の顔まで演じ切るダニエル最高でした。

ダニエル・ディーマーをポールに起用してくれてありがとう。ナイスキャスティング!

 

アスター・フローレス

クラスの人気者の美少女。親が敬虔なカトリック教徒で、保守的な家庭で育つ。文学や芸術への知識が豊富。周りのキラキラ集団になじもうとするが、自身に何か合わないと思いながらも、周りに合わせる生活に葛藤する。

アスターを演じたアレクシス・レミールも良い演技していましたね。完全にはまり役でした!!

 

 

感想

 

アメリカの保守的な田舎町に住む主人公たち

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舞台は、アメリカの保守的な田舎町。主人公のエリーとお父さん以外で映っている人は、ほとんど白人。アジア人であることで、エリーが非常に浮いた存在になってしまっていただろうなということは安易に想像できます。加えて、アジア人であるため、エリーがバカにされる表現も多々登場するし、エリーのお父さんも博士号を持っているにも関わらず、英語をうまくしゃべることができないという理由で、いい職に就くことができないというアジア人であるがゆえに直面している理不尽な状況も描かれています。それに、保守的な地域だからこそ、まだまだ同性愛についても寛容的ではないのでしょう。アジア人であるということ、アスターという女性に恋をしてしまったこと、エリーの生きづらさが描かれています。

生きづらさを持っていたのは、エリーだけではありません。学校の人気者のアスターでさえも、彼女なりに田舎町に住む生きづらさを抱いていることが描かれています。

さまざまな立場からの生きづらさが表現されているため、自身が置かれている状況は違うにしろ、多くの視聴者が登場人物に共感できる部分があったのではないかなと思います。

 

 

エリーとポールが築く友情に感動

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物語の冒頭では、エリーとポールは、いわゆる恋敵でありました。しかし、ラブレターの代筆やアスターとの仲を取り持つ間に、2人の間に特別な友情が生まれるのが、この映画の見所だったと思います。

 

ポールってかなりアホキャラだけど、それでも秀才アスターの恋人になるべく、エリーからのレッスンを受けまくる超努力家なんです。それに、彼は本当に人を思いやれる良いキャラなんです。ネタバレになるから多くは言及しませんが、ポールの人としても優しさが、彼の行動に逐一表れていたと思います。本当に健気なポール…彼のこと嫌いな視聴者っていないような気がします。

私もポール大好きになりました。

賢いエリーとちょっとおバカなポールの会話が若干かみ合っていなくて、お笑いみたいになっている掛け合いも面白かったな。

 

最初はただのアホ顔のポールだったのに(アホ顔のポールも愛おしかったですよ)、最後の方のポールは、顔が凛々しくて感動しました。ラストシーンのポールに期待しておいてください。

 

 

愛のかたちは一つではないということ

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現実世界では当たり前のことだったのに、意外にこれまでフィルムの世界で描かれてこなかったテーマというのが、愛の多様性だと思います。これまでもたくさん議論されてきたテーマであるとは思うが、これまで無視されてきた存在があると思います。

「ハーフ・オブ・イット」では、たくさんの愛が描かれていたような気がします。愛の多様性といっても、単に人種×セクシュアリティーの組み合わせだけの問題でもありません。恋人間の愛もあるけど、友人同士の愛、家族間の愛、大切な人とっての大切な人への愛など、さまざまなかたちの愛があるなとこの映画を見て感じました。

 

そういう意味では、Netflixオリジナル作品は、時代の流れをきちんと汲んだ作品作りをしていて、評価できる作品が多いと思います。私が大好きな「ザ・ポリティシャン」というNetflixオリジナル作品も、さまざまな登場人物が出てきます。これが本来の姿なのだと思います。今後もこういった作品がどんどん作られていくんだろうなと思うとNetflixオリジナル作品は、楽しみです。

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まとめ

 

ゲイの友達が主人公の恋のキューピットになるというストーリー展開は、これまでのありがちな内容だったと思います。これまでのゲイ友達は、主人公の恋愛を助けるだけの役割だったけど、「ハーフ・オブ・イット」では、恋のキューピットになるだけではなく、彼女も自ら恋に邁進するという点が、これまでにない作品作りだなと思いました。

1時間45分と少し長めの映画ですが、あっという間にエンドロールまでたどり着いてしまいました。見終わった後、ヤクルト飲みたくなった人多いんじゃないでしょうか。多くの人に見てほしいと思います!

 

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なつめ