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北欧好きが自宅で映画を満喫する

音楽と映像が美しい映画「ミッドナイト・イン・パリ」を見た感想

 

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それこそ、Netflixやアマゾンプライムビデオ等の動画配信サイトが、日本で全然主流じゃなかったころ、私は近所の某DVDレンタルショップに行って、DVDをレンタルするのが好きだった。(このレンタルショップは、残念だが、数年前に閉店した。)

 

当時は、旧作なら1週間100円という破格の値段で、名作が見れるので、レンタルショップを徘徊して、素晴らしい名作たちを見つけ出すのが、すごく楽しかった。

 

「ミッドナイト・イン・パリ」もそんな宝探しから見つけ出した作品。この映画について全く知らなかったが、DVDのカバーを見てなんとなく借りてきた。

実のところをいうと、借りたときは、あまり期待していなかったが、それは間違いだったと映画冒頭ですぐに気が付いた。

 

映画の世界観、音楽が、ばっちり私が好きな世界観だったのだ。それ以来、私はこの映画の虜となり、長年この映画を愛している。

パリの街並み、芸術、音楽、ビンテージな雰囲気が好きな人に薦めたい。

 

私の大好きな作品「ミッドナイト・イン・パリ」を紹介します。

 

【目次】

 

 

 

作品紹介

 

ミッドナイト・イン・パリ(原題:Midnight in Paris)

2011年作

音声:英語

字幕:日本語

分類:ロマンティックコメディー映画 

 

DVD購入もしくは、Netflixとアマゾンプライムビデオで視聴可!

 

 

あらすじ

 


映画『ミッドナイト・イン・パリ』予告編

 

アメリカ人の脚本家ギルは、婚約者のイネスとパリを訪れる。1920年代に活躍した小説家たちの作品が大好きなギルは、パリが大好きで、将来はパリで小説を書きたいと思っている。一方で、雨の多いパリをイネスはよく思っていない。ある夜、ギルは酔っ払い、一人パリの街をさまよう。深夜0時の鐘の音がパリ中に鳴り響くと、そこには1台のレトロな車が現れ、ギルを迎え入れる。気にも留めずに、その車に乗り込むギルを連れて行ったのは、1920年代のパリだった。

 

 

登場人物

 

 

登場人物を紹介します!

 

ギル:アメリカ人、ハリウッドの脚本家。脚本家としては売れっ子だが、本人はパリで小説を書いていきたいと思っている。1920年代の小説家の作品に傾倒。フィッツジェラルド、ハミングウェイの作品は特に好き。オーウェン・ウィルソンが演じます。

 

イネス:ギルの婚約者。両親のビジネストリップに便乗して、ギルとパリを訪れる。雨の降るパリや街並みなど、パリのことは気に入っていない。ギルには、ハリウッドの脚本の仕事をこのまま続けてもらい、将来は、アメリカのマリブに住みたいと思っている。レイチェル・マクアダムスが演じる。

レイチェル・マクアダムスといえば、「ミーン・ガールズ」、「君に読む物語」、「アバウトタイム」などなど、数々のヒット映画のヒロインとして出演する女優さん!私も大好きです!

この映画では、ギルがメインの作品になるので、イネスの存在感は、あまりありません。

 

超贅沢!レイチェル・マクアダムスの無駄遣い~!

 

 

アドリアナ:ギルがタイムスリップした1920年代の世界で出会うパブロ・ピカソの愛人。ピカソが彼女の肖像画を描いた。ココシャネルにあこがれ、ファッションの勉強をしにパリへ。フランス出身の女優、マリオン・コティヤールが演じる。

 

マリオン・コティヤールのTHE・パリジェンヌ的な美しさが、際立つ役柄でした。

 

 

 

感想

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この映画は、現代のパリの風景が素晴らしいのはもちろんだけど、使用される音楽、タイムスリップした先々の衣装や小道具など、全てが美しくて、私もギルと一緒に過去にタイムスリップしたような気分になる。

 

とりあえず、映画冒頭の約3分半だけでもいいので、見てほしい。

ただただ、パリの街並みが映し出されているだけなんだけど、正直、この3分半を見れば、この映画が好きかどうかわかると思う。

この3分半をみて、胸が高鳴ったあなたは、どうか、このまま見続けてほしい。

 

 

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兎にも角にも、私は、この冒頭を見た瞬間からミッドナイト・イン・パリに恋してしまった人間だ。

 

冒頭やこの映画全体に言えるのは、それぞれのシーンの美しさと音楽の融合が素晴らしいということだ。

例えば、冒頭とエンディングで使用されていた曲、シドニー・ベシェ(Sidney Bechet)の「Si tu vois ma Mère」。

 

シドニー・べシェは、1920年代ごろより活躍したアメリカのニューオーリンズ出身のジャズアーティスト。フランスでも活躍していたようだ。

「Si tu vois ma Mère」の甘くて感傷的なメロディーが非常に美しい。

 

パリの有名な観光地、街角、雨の日のパリをより美しく、甘美に映し出すのに、「Si tu vois ma Mère」の旋律が、一役買っている。加えて、観客をこの映画の世界観に上手に誘う重要な役割を果たしていると思う。

 

 

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ギルがパリの街並みをさまようシーンなどに、多く使用されていた曲は、Stephane Wrembelの「Bistro Fada」という曲だ。Stephane Wrembelは、フランスのジャズギターリスト。この独特のリズムと音色が、絶妙なんです。パリの町中を冒険するわくわくする感じが表現されてて、テンポもいいから、見てて飽きない。それに私も一緒に歩きたくなっちゃう感じの曲です。ギルのテーマ曲と勝手に呼んでます。

 

まだまだ紹介したい曲は山のようにありますがが、このまま話続けたら、映画のサントラの話ばかりしちゃうので、曲の話は、この辺にしておきます。どの曲も素晴らしいので、ぜひ映画のサントラ盤を聞いてほしいです。

 

  

 

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この映画には、1920年代に活躍した芸術家がたびたび登場します。

「華麗なるギャツビー」の著者で有名なフィッツジェラルドとその夫人ゼルダ、「誰が為に鐘は鳴る」や「日はまた昇る」の著者ヘミングウェイ、「ゲルニカ」などの作品が日本でも有名な画家のピカソなどなどです。1度は耳にしたことがあるようなアーティストたちばかりが登場するので、別に芸術にそこまで精通していなくても、十分楽しめると感じました。

 

 

ここからは、ストーリーのネタバレが含まれています。

ミッドナイト・イン・パリを見たいあなたは、アマゾンプライムビデオで視聴がおススメ!

 

 

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ギルは、自身にとっての黄金時代である1920年代のパリにタイムスリップして、さまざまなアーティストたちに出会い、夢み心地となります。しかし、その1920年代に生きるアドリアナにとっての黄金時代は、1890年代。彼女からすると、1920年代は退屈なのです。物語では、アドリアと一緒に1890年代にタイムスリップしますが、1890年代で出会ったアーティストたちも、さらに昔の時代をパリの黄金時代と感じています。どんな時代に生きる偉大なアーティストであっても、懐古主義を抱いていることに気づいたギル。物語の最後には、ギル自身が、懐古主義的な考え方を否定します。

ここで描かれているのは、「昔はよかった」という気持ちに対する現在との向き合い方だと思う。誰しも「あの頃は(今に比べて)よかった。」という気持ちを抱くタイミングがあるかと思うが、そこには、現実への不満や問題などからの逃避の気持ちも少なからず、含まれているのではないだろうか。

 

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婚約者のイネスと、実はあまりうまくいっていないことに、ギル自身物語の途中まで気が付いていない。将来、売れるかどうかわからない小説を書くかお金になる脚本の仕事を続けるか、雨の日のパリを好きになれるかどうか、パリに移住したいかアメリカに留まりたいかなど、一見、些細なことかもしれないが、パートナーである以上重要なことで意見が食い違っている。

婚約者とうまくいっていない事実に、物語冒頭では、ギルはキチンと向き合えていないように感じたが、タイムスリップで数々の芸術家たちと交流した中で、ギルは自分自身と向き合うことができたのだと思う。物語の最後には、ギルは、婚約者と別れ、一人パリに残る決断をしている。

 

 

物語の最後もロマンティックなギルらしい終わり方で最高に好きだった。

深夜0時の鐘が鳴る雨のパリ、ここでも「Si tu vois ma Mère」が絶妙のタイミングで流れるんだ。

 

約90分で見れるから、サクッと見れるのも、いいね!

たくさんの人に見てほしいな! 

 

 

 なつめ